この映画のタイトル、こうやって見ると長いな~!!!
先日主演の前田敦子ちゃんが日本アカデミー賞の話題賞を受賞したそうですね。
偶然ですが今月初旬、DVDをレンタルして見ていました。
これはオットが借りてきたもので、このときの本当の目的は「探偵はBARにいる」。
(私は映画館で見たけれどオットは見ていない)
けれども新作にもかかわらずすべてレンタル中。
なのでそのへんの「大泉洋」コーナー(笑)にあった「もしドラ」を借りてきたのらしい。
ちなみに大泉氏は野球部の監督役でございます。
こういう経緯だったので、正直なところ、ふたりとも期待しないで見始めました。
それがどうして!かなり面白かった!
私はたいへん集中力のない人間で、自分の家で2時間同じものを見てるのが苦手。
しかももともと興味があったわけじゃなく、最初は斜め見。
けれどどんどん引き込まれていって、最後はそうとう満足して見終わりました。
(ちなみにオットも私も原作は未読なので、それとの比較はできません)
ただこれ、万人受けする作品じゃないかもなあ、とも思いました。
まず、ビジネス書独特の言い回しやお約束を最初から知ってるほうが圧倒的に楽しめる!
作品中、タイトルにもあるドラッカーの「マネジメント」の一節が頻繁に出てきます。
(書店のシーン、ホンジャマカ石塚さんと青木さやかさんの使いかたが秀逸!)
女子高生がそれを真に受けるところがくすっと笑える部分になっている。
そう読むか!とか、それを当てはめるの!?みたいな。
んで、たぶんそういうふうに笑えるのって、ビジネス書を読みなれてる人だと思うんですよ。
あと野球、とくに高校野球に詳しい人のほうが、うわー!と思いながら見られると思います。
高校野球のシーンやその独特の空気がとってもリアルなんですよね。
試合でちょっとしたことで選手が動揺して、ふだんならあり得ないミスを連発する状況とか。
(プロ野球だとなかなかないけど高校野球にはそうなる独特の雰囲気がある)
この守備になったから、攻めるほうはこう裏をかくだろうな、と想像できたりとか。
見ていて、うわあこれ丁寧に描かれてるなあ!と正直びっくりしました。
このふたつをクリアする人って……けっこう限られるんじゃないかなあ、と思ったなー。
演技が飛びぬけて下手な人がいない。たぶんこれも面白さに貢献したと思います。
登場人物全員が、地味ながらきちんとキャラがたっている。
全体的に、コミカルな作品にありがちな「雑さ」がない。
だから余計に引き込まれていったんですよね。
たわいもない話(ははは)をここまで魅せる作品に仕上げたのは凄いなあ!と思いました。
ただこれを劇場で見たいかというと、……あの大きさで見なくてもいいような気もする(笑)。
DVDは、私はとっても面白かったです。