今のところ、二宮さん「プラチナデータ」雑誌祭り(笑)でお買い上げしたのはこれ1冊です。
あ、けっこう前の「Cut」も買ったかな。北野武表紙のやつ。(写真は今のところあれがいちばん好き)
この先は、……「Switch」は欲しい。「Cut」もあるなら写真を見て決めようかな~。そんな感じです。
んでそのプラスアクト。
ニノと大友監督のテキストはざっと拾い読みしかしてません。
原作と大きく脚本が変わってるということがインタビュアーの米川氏によってテキストの冒頭でバラされてて(笑)。
んー、これってバラしていいことなんだろーか。制作サイドからOK貰ってるだろうからいいんだろうな。でも知りたくなかったというか。
この記事の答えを貰えたのはスッキリしたんですが、別にスッキリしなくってもよかった(笑)。
ということで私の頭の中に警報ランプが灯り。
作品のコアな部分に触れそうな箇所は流して読んでます。(我ながら器用)
ストーリーとあんまり関係ない文章でも、「ラストは○○の意図が込められてて」とかそういうのを読んじゃうと、頭に残っちゃう。
私の場合、作品を見ながら無意識に答え合わせしちゃうんですよね。
「GANTZ」のとき、それでちょっと失敗した!と思ったので、その反省を踏まえています。
そんなスタンスで読んだニノのインタビュー。いちばん感じたことは
ニノにとって大友監督は「やりやすい」監督じゃなかったんだろうな~。
ということでした。
これは監督の人柄うんぬんとは全く関係なく。
仕事をするにあたって、大友監督はニノにとってけっこう気を使わなければならないタイプだったのではないかと。
アイデアを伝えるとき、監督本人に切り込むのじゃなく、周りから攻めていったというエピソードがありましたよね。
監督に直接伝えると、監督はその場で答えを探してしまうから、と。
(今、手元に本がないのでニュアンスで読んでください)
この部分、ああこれ私も仕事でちょっと面倒な相手によく使う手だなあ(笑)と思いながら読んでいたんです。(チームを組んで仕事をしているので)
自分と監督(特定の相手)、1対1の問題にせず、まず周りに「こういうアイデアもあるよ」という共通認識をもってもらって。
直接伝えるより周りからのアプローチのほうが(たとえ「○○さんがこう言ってる」という伝わりかたでも)、相手はその場で早急に答えを出そうとせず、いったん保留になります。
この「保留」の時間がけっこう大事だったり。
そして言った時点で自分の役割の大部分は終わり。
あとはチーム全体の問題となって、監督(特定の相手)のみならず周りを巻き込んでベストを探っていく。
結果としては、極論、自分のアイデアが採用されてもされなくてもよくて。(ニノが思っていることと全く同じ)
自分の仕事のやりかたの追体験をしてるようでした。面白かったな~。
「GANTZ」の佐藤監督と「車イスで僕は空を飛ぶ」のプロデューサーのテキストは、……「車イス~」のPの話は単純に嬉しかった(笑)。
あの作品レビューで、崖のシーンについて、私はこう書きました。
>この一連のシーンが私にこの作品を「面白い」と思わせた部分はきっと大きいです。
賛否両論だったあのシーン。
あの引きで見ている画(物理的にも内面的にも)が、あの作品を単なる「24時間テレビ内のドラマ」にしないために絶対的に必要だと思っていたんですよね。
それって、プロデューサーともニノとも同じ感覚だったんだな、と。
常々私は二宮さんと感じかたや思考回路が似ていると(勝手に)感じているのですけども。
このエピソードに、……やっぱ似てんのかも、と読んでてニヤリとしました。
あと佐藤監督は大友監督と好対照だったなぁ!
ニノが「GANTZ」という作品にあそこまで入れ込み、「代表作にしたい」と思った気持ちがわかる気がしました。
きっとあの作品は若いスタッフが多くて、原作の「GANTZ」を愛していて、ニノにとってわくわくする現場だったんだろうなーと。
真っ直ぐボールを投げたボールを真っ直ぐに受け止めてもらえて。変化球が必要ない現場。
個人的に米川氏のテキストはちょい苦手なんですが(←余計なひと言)、面白かったです。
映画公開後にニノと大友監督のテキストを読み直そうっと。