こういう「会社モノ」と「学園モノ」がミックスされたような作品って、これまであんまりなかったんじゃないかなあ。
(単にわたしが見てないだけの可能性はあり。その場合は申し訳ないです)
面白いです。まず設定が面白い。
翔さん、ほんと野心あふれる商社マンにぴったりだね!
わたしはかつて、「櫻井翔妄想劇場」(!)という、何をトチ狂ったかという過去記事で、翔さんを
「セフレがつねに何人かいる、野心あふれる商社マン」
に設定したのですけども。
(今回読み返してみて、あの記事をあげたことにほんとすいませんという気持ちに…)
このドラマではちゃんとした恋人(多部ちゃん)がいてセフレはいなさそうだけど(笑)、やっぱ商社マンだよ!と。
別の記事にも書いたことがありますが、わたしの中ではサクライは一貫して「商社マン」イメージなんです。
なので今回それが具現化された感じなのも嬉しかったー。
ちょっと話がそれましたが、だからこの作品、
「会社員」
「学校(教育)関係者」
「学生」
「学生の親」
と、様々な立場の人が入り込みやすいのではないかなと思いながら見ています。
わたしは完全に「会社員」の立場で見てますね。子どもはいないし学校関係者でもないし。
(遠い遠い記憶を掘り起こしてほんの少し「学生」の立場でも見てるかも)
なので、自然といちばん興味がわくのが
「一般企業の職員が、子会社の学校法人の経営再建のためにその学校法人に出向し、立て直す」
ことを、鳴海はこの先どうやってやるんだろ、どうするんだろ、っていうところで。
わたしに一番身近なのがここなんです。
子会社再建に親会社から人が派遣→子会社のトップに据えられる→子会社プロパーから煙たがられる
これって完全に「あるある」。
だいたい違う文化から来た人はさほど理由がなくとも煙たがられるよね。というか互いに苦手意識をもつ。
文化はコミュニティによって絶対に違う。同じ文化をもつコミュニティはないと言ってもいいくらい。
例えば、同じ業種の企業同士の合併でも、企業の文化の違いからうまくいかないことって多いもんね。
(同じ企業内の他部署すら文化が違って交渉がうまくいかないとかよくある)
もちろん職種が違えば文化の違いは大きくなる。違えば違うほど苦手意識は強くなる。
自分にとって利益を損なうことを言われたならおさら。
まったくの異文化と思われる「商社」の人間が「学校」の人間をうまく使う(言葉は悪いですが)って…ねえ。
すごく難しいのは当たり前ですよね。
で、その文化。このドラマは鳴海視点で話が進むので、一見「学校」という団体が特殊な文化を持ってるように見えるけども。
(そういう面があったり、外からそういうふうに見えることは否定しませんが)
一般企業も似たところもあったりするよね?派閥で人事ががらっと動くとかね?
鳴海側も、学校(教師)を単に「特殊!」とみなすのではなく、似たところ、違うところ、きちんと見定める必要があるのかなあと。
経営再建のための改革は、まず「相手(=学校側)の文化を認める」ところから始まるんじゃないのかなあ、って個人的には思ったり。
学校も、経営再建のための学校(教師)改革も、向き合うのは「人」なんだよねえ。
だからこそ難しいねえ。特に鳴海はまだ若いしね。がんばれ鳴海。
あと、奨学金問題に踏み込むとか。
(確かに高校生に現実を見せるのは早いかもだけど実際に返せなくなったら「自己責任」と言われるのは本人だしなあ)
スクールカーストの話とか。
(ちょっとここはわたしの年齢的に実感がわかないんだけども…今の子はたいへんなんだろうな)
鳴海先生の恋愛模様とか(笑)。
(今は仕事で精いっぱいで結婚できない気持ちはわかるけど、多部ちゃん上司にとられるフラグ立ちまくり)
ほんと面白いです。来週以降も鳴海の右往左往ぶりを見届けたいと思います。