大阪!京セラ!行きたいようーーーーー!!
と叫んでみましたが、この時期有給をとったり体調を崩したりしたら間違いなく会社に席がなくなるのでおとなしくお留守番。
おうちでお風呂に入りながら嵐と関ジャニ∞が共演した2010年10月のMステSPを見てたりしました。
嵐が映画「大奥」の主題歌「Dear Snow」、関ジャニ∞が「アニマル・マジック」。懐かしいー。
この後嵐とエイトの共演が増えてくけど、このときの絡みがいちばんナチュラルだった気がするなあ。
CM含めて丸々残してあって永久保存版です。惜しいのは画質を落としてしまったことですが当時の事情から仕方なし。
(つまりはこのとき容量の少ないレコだったので低い画質で録画してたんですね)
というわけで(?)超ひさびさのこのシリーズの記事をアップしようかと。
こんな3冊をピックアップしてみました。まずはこちら。
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世界をひとりで歩いてみた――女30にして旅に目覚める |
| 真鍋かをり | |
| 祥伝社 |
私、彼女の文章が好きなんです。
不器用で素直で繊細で頭がいいのが伝わってくる。ブログを書籍化したのももってます。
(話しているのを見ると高い声等々で印象が違って、話し方って大事だなーもったいないなーと思うことがしばしば)
そして、30歳で、日々のもろもろに疲れ、ひとり旅に目覚めていく。
著者のこの心と行動の一連の流れにデジャヴを感じて(笑)本書を手に取りました。
都内の電車の乗り方もわからなかったところからスタートして。
度胸や工夫や持前の観察眼で自分なりの女ひとり旅のノウハウを身に着けていく過程が面白い。
私も回数を重ねてこの「自分なりのノウハウ」を習得していったなー。懐かしい!
そして彼女がひとり旅の魅力に取りつかれた理由、
“「できなかったことができた瞬間」が本当に嬉しかったから。”
これわかる!すっごくよくわかる!!
“「どうしよう」を一度乗り越えると、次からは「こうすれば大丈夫」に変わるんですよね。”
そう。これってすごく楽しい。そして自信がつく。その自信は旅だけじゃなく、日々の生活にもつながっていきます。
「こうすれば大丈夫」という経験を重ねることで、初めての事態にも「『こうすれば大丈夫』になるときがくる」と思えるようになるんですよね。
あっちこっち飛び回っていた時期(私は国内ですが)、お金は相当失いましたが(笑)、この自信を得たのは貴重な財産でした。
あと読んでいて、ひとり旅の方法って性格が出るよなー!と思いました。
例えば彼女は目的地だけを決めて「あとは行動!」。宿は現地で探したりもする。(危険な経験を経て慎重さは持ち合わせているけれど)
一方で私は必ず主要な往復の足(飛行機であることが多いかな)と宿だけはおさえてから出発します。
いつも最低限のリスクヘッジ策を考えてるんですねー。
体力がないから自然とそうなった、ということもありますが、よく言えば慎重なんでしょう(笑)。(よく言えば)
共通しているのは、現地で予定をきっちりと組まないこと。
著者は太字で「旅は自由でいい」と書いていますが、私もそれこそがひとり旅の醍醐味だと思っていて。
ひとつかふたつ(彼女はふたつ)、ここだけは行きたい!これだけはしたい!という旅の目的を決めて、あとはフリー。
現地で「明日はどうしようかな~」と迷う時間もまた楽しくて、記憶に残るんですよね。
でも同じひとり旅でもきっちり予定を詰めたい人もいるだろうし、この違いは面白いです。本当に性格が出る(笑)。
この本を読んでいたら、ひとり旅がしたくなりました。
(遠征という名のひとり旅をしょっちゅうしてるのでは?という声が聞こえるのはきっと気のせい)
あの「すべてを自分(ひとり)で決めていく」という、怖さと背中合わせの快感は中毒性がある気がします。
でも実は何もひとり旅が特別なわけでなく、自分の人生を生きるということは、何事も「すべてを自分で決めていく」作業にほかならない。
……ということも、ひとり旅をしている最中にふと再認識したりして。
そうして旅が終わってからも、よし日々の生活をまたがんばろう!という気持ちにさせてくれる。そんなことを思い出しました。
つづいてはこちら。
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東京プカプカ |
| 中野翠 | |
| 毎日新聞社 |
毎年年末に発行されるので、このシリーズを買うのは私のなかで季節の行事みたいなものになってます。
コラムニスト・映画評論家の中野翠氏が、かれこれ30年近く「サンデー毎日」に連載しているエッセイを、1年間分収録したもの。
基本、本は文庫で買う派の私ですが(値段が高いのと保管場所をとるのと持つのが重いから)、これは必ず毎年単行本でお買い上げ。
だから本棚が占領され続けてるんだけど(笑)、願わくばずっと恒例行事であってほしいと思ってます。
率直ででも皮肉屋で(だけどその皮肉はウィットに富んでいる)今に至るまでどこかに根を張ることがキライで。
それでいて人情と「粋」を重んじ落語を愛する東京育ちの著者。
若かりし頃、私はこの人のものの見方・考え方にかなり影響を受けました。
今でも(昔ほどではないですが)「この人だったらどう思うかな」と折に触れ頭に浮かぶことがあります。
そんななか、マツコ・デラックスを好きな彼女が「月曜から夜ふかし」について触れていて、こんな嬉しい記述をしていました。
“最近、マツコ・デラックスと村上信五の『月曜から夜ふかし』(日本テレビ)という番組があるのに気がついた。
マツコ・デラックスさん(つい敬称がついてしまう)が面白いのは言うまでもないが、
相手役の村上信五がとてもいいんですよね。
間やテンポが、そのまんな漫才になっている。目のあたりにとぼけた味が漂っているのも楽しい。
関ジャニ∞のメンバーだけれど、ジャニーズ系には時どき笑いのセンスがお笑い芸人以上にいい子がいるようだ。”
すごい!すごいよヒナ!この人のこの表現は絶賛に近い!!
好きな人に自分の好きなものを褒めてもらうってこんな嬉しいんだなーと今回しみじみ思いました(笑)。
現在関ジャニ∞で、アイドル的に女子好感度をひっぱってきてるのが大倉さん、男女問わず幅広い年齢層で好感度をゲットしてるのがヒナだと思う。
あの番組、ファンのなかにはいろいろと思うところがある人もいるかもと思うのですが、私はつづいてほしいなーと願ってます。
さて、最後はこの作品を。
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永遠の0 (講談社文庫) |
| 百田尚樹 | |
| 講談社 |
映画を見たその日から読み始めました(笑)。
厚い本ですがメリハリがあって非常に読み応えがあり、あっという間に読み終わりました。
そしてあらためて、映画はこの壮大な作品をかなりいい形で2時間強の時間に収めることができていると思いました。
映画は「宮部久蔵」という人物にクローズアップすることにほぼ特化していますが、原作は「戦争そのもの」についてもかなり掘り下げています。
零戦はじめ空母や他国の戦闘機の性能について。日本や他国の戦いかたについて。そしてその時代を生きた「人間」について。
もちろんフィクションではありますが、登場人物の記憶を通して当時の状況がリアルに迫ってくるようでした。
考えさせられることも多いですし、また単純に「物語」としても非常に面白い。
「フィクション」のもつ力の凄さを感じた作品です。
戦争賛美作品という意見もあるようですが、私自身は全くそうは感じず、むしろこれを繰り返してはならないと強く思いました。
イデオロギーが薄い(と私には感じられました)からこそ、フラットに読み進められて逆に戦争の悲惨さがじわじわと沁みる作品だと思います。


